機内でWi-Fiが使える航空会社は?
飛行機の機内でWi-Fi(無線LAN)が使える航空会社が増えてきました。これまでは国際線が主でしたが、最近は国内線でもWi-Fiが使用可能になってきています。空の旅でもネットができるのです。
現在、国内線の航空会社では、JALとANAが機内でWi-Fiが使えます。機内Wi-Fiでのインターネット接続は、JALは無料、ANAは有料です。
いずれの会社も、使える機種は限られています。すべての路線・機材でWi-Fiが利用できるわけではありません。
JAL国内線「JAL SKY Wi-Fi」
JALは国内線で、無線LANサービス「JAL SKY Wi-Fi」を2014年7月23日から開始しました。システムは米Gogo社で、実効速度は1~10Mbpsくらいです。
当初は重かったようですが、最近は改善されてきました。インターネット接続は有料でしたが、2017年6月に無料化を宣言しました。そのほか、無料の機内エンターテイメント(動画など)もあります。
JAL国内線でWi-Fiが使える区間
JALのWi-Fiが使える区間は、「JAL SKY NEXT」の運航路線です。最近は、主要路線のほとんどの便が「JAL SKY NEXT」になりましたので、かなりの便でWi-Fiが使えるようになっています。「JAL SKY NEXT」便かどうかは、時刻表などで確認できます。
JAL国内線Wi-Fiの価格
JAL SKY Wi-Fiの国内線の価格は無料です。
参考までに、以下に有料だった時代の料金表を示しておきます。
- 時間制プラン
- 30分につき400円です。
- フライトプラン
- フライトごとに課金され、価格は利用端末と搭乗距離により異なります。
450マイルまで | 650マイルまで | 651マイル以上 | |
スマートフォン | 500円 | 500円 | 700円 |
タブレット | 500円 | 700円 | 1,200円 |
東京からですと、函館、広島あたりまでが450マイル以下、稚内と沖縄が651マイル以上です。それ以外は451~650マイルです。
ANA「Wi-Fi サービス」
ANAは国内線で、無線LANサービス「ANA Wi-Fi サービス」を2016年1月25日から開始しました。ANAが採用しているのは米パナソニック・アビオニクスの航空機向け衛星通信システム「eXConnect」です。
通信衛星を介してのWi-Fiサービスですので、機体の胴体には衛星通信用のアンテナが取り付けられ、ドーム状のカバーで覆われています。
ANAのWi-Fiの実効通信速度は明らかにされていません。機内の同時利用人数によって個々の端末の通信速度は変動します。
ANAのWi-Fiサービスでは、インターネット接続のほか、機内エンターテイメント(動画など)も提供されています。大きく分けて、以下の5つのサービスを楽しめます。
- インターネット通信(有料)
- ニュースサイト(無料)
- 動画配信(無料)
- 電子書籍(無料)
- ライブTV(無料)
ANAのWi-Fiが使える区間
ANAでは、B777,B787,B767,B737,A320の全てのクラスでWi-Fiサービスを導入していきます。国内の主要路線は全部網羅しますが、機材によっては未対応の場合もあります。事前に登場する便が対応機材かどうかを確認することはできません。
ANA国内線Wi-Fiの価格
ANAの機内Wi-Fiは、利用時間に応じた2つのプランがあります。料金は時間制ですが、利用のデータ量が15MBを超えると、一時的に回線スピードが遅くなります。
料金プラン | 40分 プラン |
フルフライト プラン |
価格 | 550円 | 1050円 |
東京~大阪といった比較的距離の短いフライトは40分で十分です。フルフライトプランは、東京~福岡や沖縄といった、長距離路線用です。
その他の航空会社のWi-Fiサービス
日本国内線でWi-Fiサービスを実施しているのは、JALとANAだけです。スカイマークはかつてA330型機でWi-Fiサービスを導入しましたが、A330型機を廃止したため、現在はWi-Fiサービスはなくなりました。
エアドゥ、ソラシドエア、スターフライヤーなどでもWi-Fiサービスはありません。