飛行機の直前割引まとめ
飛行機には直前でも利用できる割引があります。JALの「特便割引」、ANAの「バリュー」が代表格ですが、こうした「直前割引」を上手に使えば、急に思い立った旅行でも安く行くことができます。
このページでは、搭乗7日前以降、前日までに予約できる、飛行機の直前割引と予約方法をまとめてみました。
なお、搭乗日当日に予約ができる割引もあります。「飛行機の当日割引と予約方法」をご覧ください。
飛行機の直前割引の種類
飛行機の直前割引は以下のような種類があります。
- JAL「特便割引」……搭乗1日前または3日前、7日前まで予約可能
- ANA「バリュー」…搭乗1日前または3日前まで予約可能
- スカイマーク「たす得」「いま得」…搭乗1日前または3日前まで予約可能
- エアドゥ…「DOバリュー」…搭乗1日前または3日前まで予約可能。
- ソラシドエア…「特売り」……搭乗1日前または3日前、7日前まで予約可能
- スターフライヤー「STAR」…搭乗1日前または3日前、7日前まで予約可能
いずれも、いわゆる事前購入割引で、基本的には出発日が近づくにつれて値段が高くなっていきます。直前割引のシステムは、ほとんどがこうした「だんだん高くなる」という形です。直前になってもこうした割引運賃を使うことで、安く旅をすることができます。
これらの予約方法は、通常の割引運賃と同じです。各航空会社のウェブサイトや、電話予約センターで予約できます。
また、上記のほかに、「株主優待割引」や「ビジネスきっぷ」「道民割引」「スターQ割」といった特定の人に向けた割引運賃は、当日でも割引で利用できます。これらについては、「飛行機の当日割引と予約方法」をご覧ください。
空席が多いと直前に安くなる?
では、空席が多いときに直前に安くなる、という割引形態はあるのでしょうか。こうした割引は、JALやANAにはありません。ソラシドエアには、「カケコミWEB割」という搭乗日の7日前に対象便と運賃額を発表する割引システムがあります。この割引は、空席が多いと7日前に価格が安くなります。
スカイマークは「いま得」という割引があり、前日までに空席があれば、空席数に応じて格安で利用できます。また、「U21直前割」と「シニアメイト1」も空席連動型の割引運賃です。U21は22歳未満、シニアメイトは60歳以上が対象です。
ピーチやジェットスター、スプリングジャパンなどのLCCは、空席連動型運賃を採用していますので、直前でも空席が多ければ安くなる仕組みです。
ただ、この場合も、直前になればなるほど価格は上がっていくことが多いので、「3日前に突然安くなる」ということはあまりありません。
ホテルとは違う
ホテルは当日割引や直前割引が豊富で、「オフシーズンはギリギリまで予約をしない」というのも安く旅をするための一つの技術です。一方、飛行機はホテルとは違い、当日空席が多いと突然安く売る、という仕組みがありません。
ですので、安く乗りたいなら、早くチケットを買うのが基本です。「直前でも安く乗る方法はありますが、直前になって安くなることはほとんどない」というのが飛行機の価格のセオリーです。
早割の予約方法
早期購入割引運賃(早割)の予約方法は、通常の航空券の購入方法と同じです。発売日以降に航空会社のホームページで路線・日付を指定して検索すると、当該割引運賃が表示されます。空席があれば予約できます。
早割の予約変更方法
早期購入割引運賃(早割)は、原則として予約変更できません。そのため、利用者の都合で予約変更をしたい場合は、取ってあるチケットをキャンセルした上で、新たに取り直すしかありません。
早割の上手な使い方
価格は安いがキャンセル料は高い、というのが早割(早期購入割引)の特徴です。チケットの種類によっては6,000円~8,000円くらいのキャンセル料がかかることもあります。
とはいえ、普通運賃より価格が2万円安ければ、8,000円のキャンセル料を2回支払ってもまだ安い、という考え方も成り立ちます。ですから、そのチケットが「定価からいくら安いのか」を確認したうえで、キャンセル料の価格と見比べるといいでしょう。
飛行機で早割にあてがわれている座席数は少ないので、早割運賃は売り切れやすいです。とくに、ピーク時や、午前中の使いやすい便などは発売開始直後に売り切れてしまいます。ピーク時は直前になると普通運賃以外ではチケットが買えなくなりますから、なるべく早く早割をおさえてしまうことは大事です。
しかし、閑散期は1週間前くらいでも安いチケットが取れることもあります。ですから、閑散期に早割を使う必要性は高くないかもしれません。