飛行機の往復割引とは
飛行機でもっともベーシックな割引運賃が往復割引です。航空会社によっては「往復運賃」ともいいます。割引率は10%程度と低いですが、提供される座席数に制限がありませんし、予約変更も可能です。割引率は低いですが、使いやすくてお得なチケットといえるでしょう。
このページでは、国内線飛行機の往復割引についてご案内します。
往復割引の基礎知識
国内線の往復割引(往復運賃)は、同じ区間を往復する場合の運賃です。片道運賃に比べて10%程度の割引率に設定されていることが多いです。
JALやANAの往復割引は普通運賃の一種で、出発前に往復の航空券を同時に予約・購入する必要があります。他の運賃との組み合わせで往復割引を使うことはできません。たとえば、株主優待割引と往復割引の併用はできません。
往復割引は予約変更が自由
往復割引の最大のメリットは、普通運賃と同様、払戻しや変更が出発時刻直前まで自由にできるという点です。当日に飛行機に乗り遅れそうになったら、出発時刻直前までに予約センターに電話すれば、次の便に無料で変更できます。
もし乗らなくなっても、払い戻しの手数料は安く設定されています(400円程度)。
JAL、ANAは裏書も可能
JAL、ANAなどの往復割引運賃では、搭乗便を変更するとき、同じ区間を飛んでいる別の航空会社に変更することもできます。これを「裏書」といいます。
裏書は航空会社は歓迎しないので、航空会社のホームページではあまり詳しく説明されていませんし、インターネット上での手続きはできません。裏書の手続については「普通運賃とは」をご覧ください。
こうした利便性が往復割引のメリットです。日程が流動的だったり、旅行が中止になる可能性があるときは、往復割引はおすすめです。
往復割引のデメリットは「高い」こと
往復割引のデメリットは割引率が低いこと。簡単にいえば「高い」ことです。
「旅割」「先得」などの事前購入型割引運賃は、30~40%引きは当たり前なので、それに比べると、往復割引の割引率10%というのは低いと感じられるでしょう。
往復割引はどういう時に活用できる?
往復割引は割引率が低く、「そんなにお得ではない」という印象を持つ人が多いようです。実際、もっと安い運賃が販売されているときは、そちらを買った方がいいでしょう。
ただ、往復割引は販売座席数の制限がなく、出発当日まで購入できるという点がメリットです。年末年始やゴールンデンウィークなど、他の割引運賃が高いときには、上手に活用したい割引といえるでしょう。