「スカイメイト」とは、若者向けの飛行機の割引運賃です。現在はJALがスカイメイト割引を行っています。かつてはANAにもありましたが、2016年に「スマートU25」と名称が変更されています。
「スカイメイト」という名称の制度のない航空会社でも、「学割」や「若者向け割引」を設けている場合もあります。それについては「飛行機の学割」の項目をご覧ください。
このページでは、スカイメイトのしくみと上手な使い方について、わかりやすくご案内していきましょう。
26歳未満が利用できる格安チケット
「スカイメイト」という名称の運賃は古くからありますが、現在、この名称を使っているのはJALグループのみです。
JALのスカイメイトを利用できる年齢は、満12歳以上から26歳未満(25歳まで)です。対象年齢であれば、学生でなくても構いません。社会人も利用できます。
かつてはANAにも「スカイメイト」がありましたが、2016年12月に「スマートU25」と名称変更しました。スマートU25の年齢条件は25歳以下で、JALのスカイメイトと同じです。
JALのスカイメイトの利用条件は、搭乗日当日の0時以降に、利用希望便に空席がある場合にのみ予約できます。割引率は、フレックス運賃と比較して35%から77%割引です。つまり、半額以下で購入できることもあります。
ただし、路線や時期によっては割引率は下がります。とくに春休みや夏休み、ゴールンデンウィークには割引率は低くなります。空席さえあれば、ほぼ全ての路線で利用できます。
当日格安で購入できる
いずれにしろ、飛行機の格安チケットの多くが、数十日前から予約しなければならないのに対し、スカイメイトは、出発当日まで購入する必要がありません。
したがって、予約後に予定が変わってキャンセル料を支払うハメになる可能性はほぼゼロです。そのうえ格安なのですから、空席の出そうな便なら、これほどお得なチケットはないといえます。
購入時の注意点としては、スカイメイトは前日まで購入ができませんので、予約検索の画面には、当日にならないと、選択肢として表示されません。
スカイメイトの利用方法
JALのスカイメイトを利用できるのは、JALのマイレージ会員だけです。そのため、まずはJALのマイレージカード会員になることが先決です。マイレージ会員には、無料で加入できます。
マイレージ会員になり、当日にJALの公式サイトで空席を検索し、乗りたい便をスカイメイト運賃で予約してから、マイレージ会員証と年齢を確認できる身分証明書を持って、早めに空港に行きます。空港のカウンターで年齢確認書類を提示し、スカイメイトの航空券を購入します。
スカイメイトを初めて利用する際は、年齢確認書類を提示する必要がありますので、こうした手続きを空港でしなければなりません。
当日、空港での登録が面倒なら、事前に身分証明書のコピーを郵送して、登録しておくこともできます。
2度目以降の利用をするときは、マイレージ会員証を持っていれば、自動チェックイン機で航空券を購入できます。そのマイレージ会員証での年齢確認が終わっているためです。
「JALカードスカイメイト」とは
大学生または20代の方(26歳未満)は、JALカードスカイメイトの会員になることもできます。クレジットカード(JALカード)の会員になることが条件です。
JALカードスカイメイトでのチケットの買い方は、普通のスカイメイトと同じですが、チケットの価格が、より安くなります。
スカイメイトの上手な使い方
スカイメイトをとりあえず使いたいなら、まずは、JALカードを作るかJALのマイレージバンク会員になりましょう。そして当日0時以降に飛行機を予約して、空港に行くだけです。
JALマイレージバンク会員の場合、初めて使う際に、空港で本人確認をする必要があります。その点だけはご注意を。JALカード会員の場合、クレジットカード作成時に年齢確認が済んでいますので、空港での年齢確認は不要です。
スカイメイト運賃は、利用日当日の午前0時から発売されます。同時刻には、シニア割引も発売開始となりますので、若者とシニアがチケットの争奪戦をすることになります。そのため、空席があっても、あっという間に売り切れてしまうことがあります。
当日の午前0時になったら、すぐにJAL公式サイトで空席検索をして、予約をしてしまうことが大事です。予約をしてしまえば、当日空港に行き、チケットを購入してもいいですし、ネット上で決済しても大丈夫です。
当日0時の争奪戦をしたくない場合は、あまり人気のない時間帯の便を選ぶといいでしょう。早朝や深夜、昼下がりの便は、比較的空いています。午後や深夜の便なら、当日、朝に予約しても十分間に合います。