株主優待割引は、その航空会社の株主優待券を所持している人が受けられる割引です。航空会社によってルールは多少異なります。
株主優待券は金券ショップでも販売されていますので、株主でない人が、金券ショップで株主優待券を購入して使っても、割引は受けられます。
このページでは、株主優待割引と株主優待券の上手な使い方について、わかりやすくご案内します。
株主優待割引のしくみ
株主優待割引は、株主優待券(株主特別優待券)1枚で、1人の片道1区間が株主優待割引で利用できる制度です。割引率は、どの航空会社でも、おおむね普通運賃(フレックス)の50%割引です。
国内線のみの制度で、国際線にはありません。株主優待券を持っていれば、誰でも利用できます。株主限定ではありません。
株主優待割引は、空席があれば出発当日に予約することもできます。予約変更可能な運賃で、キャンセル時の取消手数料もかかりません(払戻手数料が必要な場合はあります)。
株主優待割引のある航空会社
株主優待割引を設定している会社は、JAL、ANA、エアドゥ、スターフライヤー、ソラシドエアの5社です。
JAL、ANA、スターフライヤーは、株主優待券1枚で約50%割引、エアドゥとソラシドエアは、株式会社リージョナルプラスウイングスの株主優待券を、1枚25%割引で2枚まで使用できます。いずれにしろ、どの会社も約50%の割引が受けられます。
株主優待割引の使い方
株主優待割引は、通常の航空券の予約と同様に、インターネットや電話でチケットの予約をし、割引後の運賃を支払います。
購入の際、持っている株主優待番号を登録します。株主優待番号は、株主優待割引のスクラッチを削ると表示されます。
株主優待券は1回1人の割引につき1枚必要です。1枚の株主優待券で2人分の割引を受けることはできません。
プレミアムクラスやファーストクラスにも使える
株主優待割引は、ANAの「プレミアムクラス」や、JALの「ファーストクラス」「クラスJ」にも使えます。
いずれも価格は、それぞれのクラスのフレックス運賃(普通運賃)から、約50%程度割り引いた金額です。
販売座席制限がある
株主優待割引では、利用できる座席数に制限があります。
他の事前割引運賃と座席数を共有しているようで、事前割引運賃が売り切れると、株主優待割引も売り切れになることが多いです。
このため、とくにピーク時に、株主優待割引では席が取りにくくなっています。
株主優待券の上手な使い方
株主優待割引は50%割引という高い割引率が特徴です。とはいうものの、最近はフレックス(普通運賃)の価格を高めにして、割引きっぷ(セイバー、バリューなど)の価格を安くする値付けが一般的なので、株主優待割引だけがずば抜けて安いというわけではありません。
むしろ、同じ時期なら、普通の割引きっぷのほうが、価格は安いということもあります。販売座席数も他の割引きっぷと同じなので、価格面で株主優待割引が抜きんでていることはありません。
ただ、株主優待割引には、変更が自由で取消手数料もかからない、というメリットがあります。他の割引きっぷで、こうした変更・取消自由のチケットはありませんので、そこが株主優待割引の魅力でしょう。
ですから、予定の変更がありそうなときなどに、株主優待割引で予約するのが上手な使い方と言えます。
また、株主優待割引は、上級クラスにも使えるのが魅力です。上級クラスは割引きっぷの種類が少ないので、株主優待は威力を発揮しやすいでしょう。
金券ショップでいくらで購入できるか
ただし、株主優待券を持っていないなら、金券ショップなどで購入しなければいけません。となると、金券ショップでいくらで調達できるかが、問題になります。
株主優待券を購入する場合、他の割引きっぷの金額も確認したうえで購入するといいでしょう。
金券ショップでの販売価格は、株主優待券の有効期限が切れる直前に安くなります。具体的には5月末と11月末です(航空会社により異なる場合があります)。
ですので、そうした時期に飛行機を利用するなら、株主優待割引は狙い目といえます。