シニア割引・シルバー割引とは、高齢者向けの飛行機の割引運賃です。JALやANA、スカイマーク、エアドゥ、ソラシドエア、スターフライヤーなどの会社で制度があります。
対象年齢は航空会社によって異なりますが、おおむね65歳以上が基準です。ここでは、シニア割引・シルバー割引のしくみと使い方について、わかりやすくご案内していきましょう。
シニア割引は65歳以上が利用できる激安運賃
シニア割引は、多くの航空会社が導入している割引運賃です。JALでは「当日シルバー割引」、ANAでは「スマートシニア空割」（シニア運賃）といいます。スカイマークは「シニアメイト１」、エアドゥは「DOシニア65」、ソラシドエアは「65歳からのシニア割」、スターフライヤーは「スターシニア」と呼びます。
ここでは、こうした全ての高齢者向け運賃を「シニア割引」と表示します。
シニア割引は、おおむね65歳以上が利用できる激安運賃です。一部の会社では60歳以上から利用できます。
JALやANAのシニア割引
シニア割引のルールは会社によって多少異なりますが、最初に、JALやANAが導入している割引運賃について説明していきましょう。
JAL「当日シルバー割引」やANA「スマートシニア空割」（シニア運賃）の利用条件は65歳以上で、搭乗日当日に、利用希望便に空席がある場合にのみ搭乗できます。価格は路線により異なりますが、おおむね50～60%程度です。
ただし、運賃額はシーズンによって異なります。夏休みや正月などのピークシーズンには高くなります。
JAL、ANAとも、搭乗日当日午前0時から予約が可能です。予約検索の画面には、当日搭乗分のみ、シニア割引の選択肢が現れます。
JAL、ANAシニア割引の利用方法
シニア割引を利用する場合は、JALやANAのマイレージ会員になっておく必要があります。マイレージ会員以外はシニア割引を利用できません。マイレージ会員には、JALもANAも無料で加入できます。
シニア割引を初めて利用する際は、事前にネットなどで予約のうえ、マイレージ会員証と年齢を確認できる身分証明書を持って、空港のカウンターで航空券を購入します。マイレージ会員になっていない場合は、早めに空港に行けば、その場でマイレージ会員になることもできます。
マイレージのクレジットカード会員になっている場合は、カードで年齢確認ができていますので、空港カウンターでの手続きは必要ありません。
いずれの会社も、2度目以降の利用をするときは、マイレージ会員証を持っていれば、ネット上で航空券を購入することができます。そのマイレージ会員証での年齢確認が終わっているためです。
航空券を購入したのちの搭乗方法は、通常と同じです。
60歳以上で利用可能なシニア割引も
シニア割引はスカイマーク、エアドゥ、ソラシドエア、スターフライヤーでも導入されています。これらの会社では、予約可能なシニア割引運賃もあります。
スカイマークの「シニアメイト１」は前日朝7時からの予約可能で、価格は空席状況によって変動します。年齢は60歳以上で、他社より5歳若く設定されています。予約時に年齢確認は不要ですが、搭乗時に年齢確認があります。
エアドゥの「DOシニア65」は当日午前0時から予約可能です。JALやANAのシニア割引と同じしくみで、購入には同社の「My AIRDO」の会員になっている必要があります。
ソラシドエアの「65歳からのシニア割」やスターフライヤーの「スターシニア」（65歳以上）は、事前予約ができるシニア割引です。ただし、予約変更不可で、キャンセル料は高めなのでご注意ください。
