飛行機のチケット(航空券)を購入したのに、乗らなかった場合、運賃の払い戻しを受けられます。
ただし、利用者の都合でチケットをキャンセルし、払い戻す場合は、原則として手数料がかかります。一方、欠航など航空会社の都合で払い戻しとなる場合は、手数料はかかりません。
このページでは、どういう場合に払い戻しが受けられるか、受けられるとしてどういう手続きが必要かを、わかりやすくご案内していきましょう。
利用者の都合で払い戻す場合
飛行機の利用者、つまり、あなたの都合が悪くなり、予約していた飛行機に乗らない場合は、利用者都合によるキャンセルとなりますので、チケットのキャンセル・払い戻しには手数料が必要です。
飛行機に乗れないと分かったときは、予約便の出発時刻までに取消手続きを行ってください。予約便の出発までに取り消さなかった場合、キャンセルできない(払い戻しされない)場合もあります。
取消手続きは、航空会社のホームページや電話予約センター、空港カウンターでおこなえます。
一部の格安チケットでは、出発前に、手数料を支払っても払い戻しができないものもあります。「払い戻し不可」のチケットです。購入時に「キャンセル規定」をご確認ください。
「払い戻し不可」のチケットでは、原則として取消手続きをする必要はありません。手続きをしてもお金が戻ってこないからです。
飛行機が欠航になった場合
搭乗予定の飛行機が欠航した場合は、後続便への振替または払い戻しの対応になります。
欠航による払い戻しは、どんな航空券でも無手数料で全額が払い戻されます。LCCでも全額払い戻しが原則です。
当日に、空港カウンターや電話予約センター、インターネット上で、払い戻し手続きができます。当日以降は、10日以内なら手続きして払い戻されます。
航空券の払い戻しに必要なもの
飛行機のチケット(航空券)を払い戻すときには、便名と予約時の番号(予約番号や確認番号など)、搭乗者の氏名を、ネットで入力したり、予約センターで伝えます。クレジットカードでの返金には、購入時に使用したクレジットカードが必要です。
コンビニエンスストアで航空券を購入したときは、購入した際の「お客様控え」のレシートが必要になる場合があります。したがって、このレシートは絶対になくさないようにしましょう。
航空券の払い戻しの手続き
飛行機のチケット(航空券)を払い戻すときは、「支払った方法で返金される」というのが原則です。クレジットカードで支払ったらクレジットカードに返金されます。現金で購入したら、航空会社のカウンターで現金で払い戻してくれます。あるいは、銀行振込も可能です。コンビニエンスストアで購入した場合も、銀行振込してもらえます。
実際の手続きは、航空会社のホームページの「予約・確認」などのタブから、必要情報を入力し予約を取り消すと返金方法が提示され、返金されます。また、電話予約センターに電話をして、便名や予約番号などを伝えると、キャンセル・払い戻し手続きをしてくれます。その際には、所定のキャンセル料(取消手数料)が差し引かれた金額が返金されます。
航空券の払戻期間
航空券の払戻期間は、航空会社や購入したチケットの種類により異なります。短い場合は10日、長い場合は1年程度と、幅があります。
払戻期間を過ぎると、払い戻しができるチケットでも払い戻しに応じてくれなくなりますので注意が必要です。
病気の場合は無手数料になる場合も
多くの航空会社では、利用者が病気などの理由で旅行不可能な場合、取消手数料を適用せず、全額払い戻しをするという特例を設けています。
これを「病気特例」といいます。適用を受けるには、医師の診断書の提出などが必要です。また、予約の変更・取り消しは、当該便の出発前までに行わなければなりません。
この「病気特例」は、あまり知られていませんが、ほとんどの航空会社が設定しています。ただし、ピーチなどLCCの一部では「旅行の延期」は認めても「返金」は認めていません。