ダイナミックパッケージとは、自分で好きな飛行機や宿を選択して、オリジナルで作るツアーのことです。飛行機と宿をセットで予約することで、合計の旅費が安くなります。
ダイナミックパッケージは、主要旅行会社や航空会社が提供しています。こうしたダイナミックパッケージのしくみと、利用法、注意点をご紹介しましょう。
ダイナミックとは「動的」という意味
ダイナミックパッケージの「ダイナミック」とは「動的」の意味です。つまり、パッケージを「動かして」作れる、ということです。
具体的に言うと、利用者が自分の好きな飛行機や宿を組み合わせて選んで、それをパッケージツアーとして購入することができます。
好きなように、と書きましたが、選べる範囲は、旅行会社が提供している飛行機や宿のみです。価格はホテルと飛行機をバラバラで買うより、かなりお安くなっています。
予約はインターネットで行います。予約申し込みから支払いまで、旅行会社の窓口に足を運ぶ必要はありません。休日や祝日でも、原則として24時間予約を行うことができます。
ダイナミックパッケージの利用方法
ダイナミックパッケージを利用するときは、対応旅行サイトで、出発地、目的地、日程、人数などの情報を入力します。すると、旅行会社のシステムが航空券の空席情報やホテルの空室情報を提示してくれます。利用者はこれらの選択肢の中から、自分の希望に近いものを選びます。
日程は柔軟に変えることができ、たとえば往路と復路で利用する飛行機の発着空港を変えたり、泊まるホテルを1泊目と2泊目を別にするといったこともできます。3日間の行程でホテルは1泊だけ予約する、ということも可能です。
旅程が固まったら、その場で予約し、決済(支払)と進みます。決済が完了すると、飛行機のEチケットやホテルの宿泊案内がメールで送られてきます。
ダイナミックパッケージは10日前までが安い
ダイナミックパッケージの価格は安い、と書きましたが、出発直前になるとそれなりの値段になります。国内旅行では10日前までは価格が安く、10日前を切ると価格がどーんとあがります。
その理由として、10日前頃に、旅行会社側は仕入れている格安の空席や空室を航空会社やホテルに返してしまうからです。10日を切ると、いったん在庫がなくなってしまうため、改めて仕入れるのに手間がかかり、値段が高くなってしまうのです。
したがって、ダイナミックパッケージはできるだけ10日前までに予約しましょう。
ダイナミックパッケージのマイル積算
ダイナミックパッケージの場合、JALやANAでは所定マイルの50%が積算される場合が多いです。
国内ダイナミックパッケージを提供している旅行会社・航空会社
これらのうち、もっとも利便性が高いのは「JTBダイナミックパッケージ 」でしょう。旅行業最大手のJTBのサイトだけあって使いやすく、JAL、ANAの選択が可能で、両航空会社の一括検索にも便利です。
JALダイナミックパッケージやANAトラベラーズ・ダイナミックパッケージは、それぞれ自社系列の飛行機しか利用できません。値段もやや高めです。ただし、JALやANAは貯まっているマイルをダイナミックパッケージの支払に充当できるというメリットがあります。
また、JALやANAのサイトで予約すると、繁忙期でも飛行機の座席確保がしやすいというメリットもあります。
海外旅行のダイナミックパッケージを提供している旅行会社・航空会社
海外のダイナミックパッケージは、選択できるホテルや航空会社がウェブサイトによってかなり異なります。また、トラブルが発生したときの日本語対応の違いもあります。
外資系の旅行会社は、日本の法律に準拠していないので、トラブルがあったときの対応も日本のようにいきません。そのため、日本の旅行会社が安心できるでしょう。