飛行機の座席の選び方

飛行機に乗るときは、座席指定ができます。では、飛行機の座席はどこがいいのでしょうか? 窓側、通路側、機体前方、後方など、飛行機の座席にはそれぞれ一長一短があり、「完璧な座席」はありません。

とはいえ、座席を選択する上で、その席にどういう特徴があるのかを知っておくことは大事です。ここでは、飛行機の座席について、メリットとデメリットを挙げながら、選び方をわかりやすく解説します。

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窓側か通路側か

飛行機での座席指定の選択で、最初のポイントは窓側か通路側か、という点です。まずは窓側、通路側のメリット・デメリットを考えてみましょう。

窓側のメリットは、景色が見える、落ち着く、眠りやすい、という点です。一方、窓側のデメリットとしては、自由に通路に出られない、したがってトイレに行きにくいという点です。また、メリットに挙げられる景色も、離着陸時以外はあまり見られませんし、翼の上の座席の場合は、飛行中に地上を見ることはできません。

一方、通路側のメリット・デメリットは窓側の逆です。景色は見られませんが、自由に通路に出られるのが通路側最大のメリットです。また、通路側は窓側よりも足を伸ばしやすいという側面もあります。

飛行機には、窓側と通路側に挟まれた中間席もあります。中間席には、正直、メリットは何もありません。景色も見えず、通路にも出にくいので、デメリットだけです。ここを優先的に選ぶ人はいないでしょう。

ボーイング787室内

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前方席か後方席か

飛行機の座席は、前方か後方か、でも人気が分かれます。前方席のほうが離着陸時の出入りがラクですし、揺れも少ないので、一般的には前方席のほうが人気です。

そのため、価格の安いツアー客は後方席に配置される傾向があります。個人客で後方席に座ると、出入りしにくいし、揺れるし、周囲はツアー客でうるさいし、という三重苦に悩まされることもあります。

ただ、後方席にもメリットがあります。後方席窓側は、翼がないので景色がいいという点。最後尾のトイレに近い点。ギャレーにも近いので、ドリンクなどが優先的に配られることがある点です。ただし、ドリンクは前方から配られることがあるので、一概にはいえません。

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非常口座席や最前列は足を伸ばせる

非常口の前の座席は、前方にシートがないので、足を伸ばせるというメリットがあります。そのため人気が高く、格安航空会社LCCでは、非常口座席や最前列を指定するには別料金がかかることもあるほどです。

ただ、自分の前に席がないため、座席のシートポケットは使えません。また、テーブルも肘掛けの下から出てくる小さなものを使用しなければなりません。モニターが設置されている場合は、座席から遠くて見づらいです。

そのため、普通席で窮屈さを感じない小柄な人は、非常口座席や最前列を「不便」という人もいます

また、非常口座席は緊急時に脱出の手伝いをしなければならない、という決まりがあります。他の人のアシストをするのがこの席に座った人の責務ですので、非力な方には向きません。万一の場合は、機体から脱出するのが最後になるということも頭の片隅にいれておきましょう。

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リクライニングしない座席もある

非常口の前の座席は、リクライニングしない仕様になっていることもあります。座席指定のシートマップにはその旨が書かれていますが、書かれていない会社もあるようなので、ご注意ください。

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結局、どの席が一番なのか?

飛行機の座席には好みがあるので、どこが一番いいか、というのは一概にはいえません。

人気が高いのは前方窓側です。「最前列の窓側」は足も伸ばせて、着陸後に真っ先に外に出られて、翼にも邪魔されず景色がよいとメリットだらけです。ただ、最前列を嫌う人もいますし、最前列でも通路側がいい、という人もいます。

後方席の通路側はあまり人気がありませんが、最後列を好む人はいます。長距離の国際線では、最後列は予備席として空席率が高いため、横になって寝られる可能性があり、それを狙っている人もいます。なんとなく後ろのほうが落ち着く、という人もいます。感染症が流行っているときは、最後列のほうが感染しにくい、と考える人もいるようです。

長距離国際線の場合は、窓側に座っても、どうせ巡航中はあまり景色は見られません。長距離線では途中にトイレに行かないことは難しいですし、アルコール類を好きなだけ飲みたいなら、自由に出入りできる通路側のほうがリラックスできるでしょう。

国内線ならだいたい2時間程度なので、航行中にトイレにいかなくてもいいですし、巡航中に窓の外の景色をずっと見ることができます。ですから、窓側の人気が高いようです。実際、国内線では座席指定は窓側席から埋まっていくことが多いです。

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